こんにちは、にゅういんです!
今回は、ラブホテルのフロント(24時間勤務)で働いてわかった、業務内容や雰囲気についてお話します。
ラブホのフロントって、実際の仕事内容がお店によってばらつきがあったりで内側がよく分かりませんよね?(私も応募前に調べました。何もわからんかった。)
なので、24時間勤務・繁華街にあるお店での実際の体験談をご紹介します!
(被害は少なくしたいので😂)
目次
出勤が少ない+面白そうという動機で応募
- 楽そうだから
- 1度の出勤で大きく稼げる
フロントってなんとなく楽そうなイメージがありますよね。
私がまさに思ってました。
ピークの時間さえ過ぎれば勉強したり本読んだりあまつさえ寝たり。
無理でした。
繁華街のお店の24時間勤務の中で休憩時間というのものは存在しません。
止まったら死ぬ魚並みに一生動いていなければいけませんので、寝れるなんて話は都市伝説でした。
ちなみに私の日給は約22,000円でしたが、これって24時間で割ったら最低賃金下回ってますね。労基ですね。
応募後・4件連絡なし、3件面接で採用が決まる
実際に働いていた人が言っていたのですが、風俗関係はそりゃあ昼の仕事と比べたらルーズなところが多いです。
ネットからの応募でも2日以上アクションがなければ次に行きましょう。
面接まで行ったのに落ちる原因として、
- フロントは女性よりは男性を採りたい
- 副業やWワークは嫌われる
でした。
実際に受かったお店の面接担当に採用の基準を聞いてみたところ、まず深夜の繁華街はイメージ通りトラブルが起こりやすいんですね。
おクスリだー痴情のもつれだーで警察が来ることもたまにあるということで、危険性の面で深夜勤務だと女性は採用しにくいようです。
そして長時間労働かつ人員の足りていないお店は副業・Wワークをとにかく嫌います。
他所に体力を使ってうっかり体調を崩して休まれたら回らなくなる!という話です。
私が採用されたのは、変な人じゃなさそうで条件が細かくなくてWワークをしないからでした。消去法です。(確かに面接希望の電話を取ると、変わった人が多かったです!)
実際に働いてみた結果
面接を受けてから翌日に採用の電話があり、2日後に初出勤ということになりました。
出勤スタイルは1日働いて2日休みというものです。
15日 | 16日 | 17日 | 18日 |
10:00出勤 | 10:00退勤 | 休み | 出勤 |
この場合16日と17日が休日としてカウントされる。
いきなり24時間は体がつらいだろうとのことで、まずは4、6、10、12時間と段階的に働かせてもらいました。最終的にはフィジカルよりメンタルが辛かったです。
ざっくり分けるとこんな感じです。
- 事務作業・金銭管理
- 食事やドリンクの提供
- 接客・電話対応
- 雑務
- 在庫管理・発注
事務作業・金銭管理
事務作業・金銭管理
基本は部屋にある精算機でお会計してもらいますが、タバコなどはフロント払いです。
あとは業者さんとのやり取りやベッドメイクの方がしている買い出しの際に現金を使うので、その分の記録です。(食材の買い出しなどはメイクさんがしていました、時給なしで…)
事務作業は、前日分の日報・各種表のチェックと本日分の記録です。それが…
とにかく多くて超アナログでした。
人件費を気にするならアプリを導入するとかしない???
人間がやらなくていいことをとにかく人間がやります!人間が頑張ります!
食事やドリンクの提供
電話か部屋の機械から(主には機械から)注文ができるようになっています。
オーダーがあると調理します。おれが!
基本は冷食も使いますが全然火も使うし揚げ物もします。
メニュー表(やたら多い)を見てそんな感じで作ってや〜、料理してたんなら余裕やろ?と丸投げされたので、料理経験があって逆に困りました。
出来上がった料理を持っていくのはメイクさんでした。
メイクさんが居ない時間は自分で持っていきます。
接客・電話対応
入店時にお客さんがフロント前のパネルで部屋を選んで、そこから出てきたレシートを持って受付で説明を受けるというシステムでした。
なので接客といっても簡単な料金の説明くらいです。
働いていたお店は料金が高めだったのでお客さんの治安が良く、困ったことは何も起きなかったです。(安いところはお客さんが帰った後に注射器が落ちていたり、というのもあるそうな)
接客自体は簡単ですが、料金システムがとにかく面倒でした。
受付時にクーポン画面を見せて、退出の10分前に電話で知らせないと値引きされないシステムです。
こちら側は電話を受けたらPCで手入力で値引きする、というPCを使っているのにアナログ作業が入ります。
値引きしたくない気持ちの強さで全員が面倒なシステムが生まれたんでしょうか。
電話対応は内線ならルームサービス、外線なら面接のお問い合わせか業者さん、あとは稀に予約です。(ネット予約が多いので)
あと個人的にへえ〜と思ったのが、混む時間帯でもないのにやたらお高い部屋しか空いてないときってありませんか?
もちろん空室と満室の表示はフロントから操作できます!(高い部屋に入ってほしいんですね)
雑務
雑務といっても広いです。むしろほぼ雑務。
シーツやピロー、リネン類は業者さんに渡してきれいなものをまた受け取るのですが、その渡す前の仕分けを随時していきます。
メイクさんが清掃に入ると上階から使用したリネンが落とされます。
それを仕分けしてまとめるだけです。簡単。
あとは掃除に使ったタオルの洗濯、ロビーの掃除、ドリンクサーバーの清掃、神棚の清掃、食器洗い、アメニティのパッキング、キッチンの清掃…
簡単です。仕事が重ならなければ!(だいたい最悪の形で重なる)
雑務の中でもしっかりした雑務(?)が、早朝にやってくるリネン類です。
バスタオルとフェイスタオルを150枚前後ずつホテル仕様に畳みますが、微妙に色やサイズが違うものを夜明けの意識が混濁した状態でやるのは嫌な体力を使います。
その後が忙しい時間なら尚更、大量の布を見て「なぜ燃やしてはいけないのですか?」という真っ当な疑問が出てきます。
在庫管理・発注
備品の一部と食材を使った分を記録したり、足りないものを発注したりという作業です。
せっかくPCでオーダー管理されていたので、ほんなら在庫管理くらいデジタル化したらええや〜ん!と思いながらやっていました。
既存のシステムを一新するのも難しいんでしょうね。
業務単体で見るなら割と普通。何がつらいか?
- 全て一人でさばく
- タイミングによっては最悪(最悪は何度も起きる)
- 24時間判断力を維持できるか?
個々で見るとそんなにつらい仕事はないんです。
例えばオーダーが来て、火を使っていて手が離せないときにお客さんが来てさらに部屋からの電話が鳴ってその上勝手に部屋から出るお客さんがいるとしましょう。
無理くないですか?
その上判断力がバカみたいに落ちます。怖いくらい落ちます。
罰金システムがあったので、もし上の状況で焦りから間違えて多く値引きしてしまったら当然引かれます。
万単位で払ってる方もいました。つらすぎる!辞めた方がいい!
辞めました!(理由は?)
仕事量が多すぎるのと、責任の重さと給料が釣り合ってないのは大きいです。(当たり前)
その上あまりにも凡ミスを繰り返すので、これはおかしい!と思い心療内科へ駆け込んだら見事にADHDだったという。
ADHDは一般的に、ルーティンとマルチタスクと事務が苦手と言われていますが、私ももれなくそうでした。苦手どころか鬼門でした。
もし「あれ…わしもADHDちゃうん?」と気になる方がいましたら、こちらもよろしければ参考までにどうぞ!
失業保険をもらっていたので、再就職届をハローワークに出さなきゃいけなかったんです。
「再就職届出したいので書いてもらえますか?」と聞いたところ、
「え?あんたそれ職安に言うてないよな?」と返ってきました。
どうやら雇用保険に入っていない会社だったらしく、
「この業界なら当たり前やん〜言うたんか〜どうしよ…部長にとりあえず話してみるけど、とりあえず職安にはうまく言ってやっぱり不採用でしたって言うといてや」
「黙ってればバレへんから失業保険貰いながら働けるで」
「住民税?払ってないって」
などとありがたいアドバイスをいただいたので、ハローワークには辞めてから事情を説明しに行きました。
行政相手に変なことするのはリスキーって思わないんかしら。
良い人もいたけど悪い人もいたんですよ。
私に仕事を教えてくれたSさんという人がなかなかでした。
質問は1回まで、2回目はブチギレ、教えてないことを教えたやん!!と怒鳴りつけて教えて下さるタイプでした。(24時間労働って脳にダメージありそうじゃないですか?)
矢継ぎ早に話す人なので、途中で止めてこういうことで良いですか?と確認を入れるとだからそう言うてるやん!!とキレます。
あと普通に暴言も吐くし人格攻撃までしてきます。
Sさんはもしかしたら私のこと嫌いだったかもしれませんね。ウケる!おれも!
電話対応中に右に受話器、左にSさんのときは聖徳太子を尊敬しました。
なんて?はあ?何言ってんの?と巨大な声でステレオ(左)で言われるので、最終的にお客さん(右)がなに喋ってるのか聞こえないのでとりあえずSさんに変わったあと、「最初の子全然質問に答えとらんかったって言ってたけど?(怒)」と言われ
そっか!もう辞めていい?と思ったことはよく覚えています。
でも退勤間近になると機嫌が良くなって、コーヒーを買ってくれたりしました。
Sさん、コーヒーありがとうございました!DVみたいだな〜と思ってました!
働いてよかったこともある
顔を見て接客できるフロントだったので、正直面白かったです。(この2人がこれから…なるほどね〜!的面白さ)
あとは一般的ラブホテルのカメラがどこにあるかというのがわかります。
このお店は外の入り口、ロビー、廊下、エレベーターにありました。
カメラを見ながら情熱的キッスをする人もいました。なぜそんなことを?
そして24時間勤務を経験すると、8時間労働くらいなら一瞬では?と思うようになって労働への拒否感が緩和されます。
乗り越えた後の面構え、みたいなものができますね。
いい求人の見分け方(最低限)
人によって良い求人というのも様々だと思いますが、個人的にこの条件なら労働環境がマシなんじゃないかと感じる条件がこちらです。
- 日給ではなく時給
- 頻繁に求人を出していない
- キッチンとフロントが分かれている
24時間勤務は日給表示となっているのですが、よっぽど暇だとわかるお店以外なら避けて時給表示のお店で働いたほうがいいです。
ちなみに賞与あり!と掲載されていても、これからは実質無いと考えていいでしょう。
業界全体がコロナの影響で売り上げが落ち、人件費まで削りに削っている状況です。(このお店のメイクさんは平均2時間サービス残業していました)
同じ求人が頻繁に掲載されているのは危ないです。
通常人気があって倍率も高い職種でいつも掲載されているのは、地雷です避けてくださいと叫んでるようなものです。
そして大きいグループなどにあるのが、キッチンとフロントが分かれているタイプのホテルです。
フロント業務と調理を並行してやるというのが一番無理があると感じたので、そこはセパレートされていたらマシかとは思います!
まとめ
今回はラブホテルのフロント(ブラック風味)について紹介いたしました!
これを見てラブホのフロントで働きたい!と思う方が万が一いらっしゃるなら、見極めはしっかりとして応募するのがおすすめです。
退職代行と心療内科で無駄なお金がかかるのは勿体無いですから…
もし万が一、うっかり変なところで働いてしまった方のために、今回使用した退職代行のお話を次はご紹介したいと思います。
ちなみにこのホテルの誓約書はこんな感じでした。
お金払う気ないですよね!(でも退職代行を使えば大丈夫です!)
以上、にゅういんでした。それではまた!
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